足の症状について
巻き爪
原因
一番の原因は爪の切り方による深爪です。また足に合わない靴で足の指先が圧迫され続けると、皮膚の傷が深くなり症状が悪化します。他に爪の水虫である爪白癬(つめはくせん)で爪が厚くなったり、爪の変形を伴うけがが原因で爪の形が変形すると、巻き爪になることがあります。
症状
巻き爪は足の親指(母趾)に発症することが多いです。爪の周りの皮膚の赤み、腫れ、痛みが出現する症状から始まります。そして、皮膚に爪が陥入し硬い爪が皮膚を傷つけたりして化膿し、爪の刺激に反応して赤い肉が盛り上がって症状が進行します。
進行すると、伸びていく爪が指の肉に食い込み、激痛で歩くことが苦痛になる方もいます。この痛みに耐え、負担のかからないようにかばって歩くことで不自然な歩き方になり、足首や膝・腰へと負担がかかってしまいます。
治療
初期治療では内服薬と軟膏を併用します。
重度の巻き爪の主な治療法としてフェノール法、ワイヤー法、爪母部分切除法、爪母全切除法の4つが挙げられます。
フェノール法はフェノールという消毒薬を使用して行う手術で、巻き爪のふちをフェノールを使って爪母を殺してしまうという手術法です。ワイヤー法は湾曲した爪にワイヤーを固定し、爪の形を平らにすることにより巻き爪を治療します。
外反母趾
原因
外反母趾は、靴で足指を覆って踏ん張らず、指のつけ根で歩くことで足底筋群が発達しないで親指が曲がってしまう歩き方が原因です。ゆるい靴やヒール、パンプスなど、脱げやすい靴を履いて歩いたり、慢性的な運動不足で足の筋肉が落ち、症状が悪化しやすくなってしまいます。
症状
足の親指が小指の方へ曲がり、外側に親指の付け根の関節が「く」の字のように飛び出した状態になります。
進行すると、普通の靴でも違和感を生じ、歩くだけで痛みがでるようになります。さらに足の人差し指の付け根や小指の付け根などにタコを形成し、その部位に痛みが生じることがあります。
治療
外反母趾の足は、ほぼアーチの低下した扁平足や横幅の広い開帳足になっています。このアーチを矯正してあげることが重要です。足底板、親指に装着するバンドや趾間にはさむ矯正装具で治療します。これらの療法に効果が見られない時には、手術をします。